亡くなった親父殿はしつけが厳しい人でした。
花粉のおかげでティッシュの消費量が増えるこの時期、親父殿のしつけをいつも思い出します。
・厳しいしつけの思い出
・違和感の鼻かみティッシュ
・DNA
・厳しいしつけの思い出
ごはん前のいただきます、玄関に上がるときに靴を揃える、食事中に片肘をつかない等など上げだしたらきりがありません。
昔の人でしたのでいうことを聞かないと鉄拳制裁です。
花粉症の季節の今頃に思い出すしつけがあります。
「鼻をかむときは両手でおさえてかみ、ティッシュはきちんと折りたたむ」です。
片手でかみ、くしゃくしゃ丸めているのが見つかったら問答無用で鉄拳制裁。
言い訳など聞かぬ親父殿のパンチはなかなか強烈。
当時は両腕が動いておりましたが力がない子供でしたので反抗なんてできません。
素直に聞くしかない幼少期、震えて従っていました。
・違和感の鼻かみティッシュ
小さいときの習慣は大人になった今でも体と記憶に刻まれています。
逃れることはできません、恐ろしい呪縛です。
事故後、順調に回復し鼻をかめる余裕が出てきました。
痛みに慣れ、心に余裕ができたある日。
ティッシュを手に取り鼻をかもうとしたときモヤモヤしました。
なんだろう、してはいけないことをしてしまうような罪悪感。
心と体のモヤモヤした拒否反応が起きた理由はすぐには理解できませんでした。
その時の秋口にようやく理解することができました。
事故後初の花粉症の季節がやってまいりました。
引きこもりの入院中ではございましたが、しっかりと体は花粉に反応してくれます。
鼻腔にどんどん貯蓄される鼻水たちは奥からどんどん押し出されます。
鼻の穴からあふれる前にティッシュへ隔離。
鼻をかむ回数が増えるごとにモヤモヤが強くなりました。
・DNA
モヤモヤも理由は親父殿に叩き込まれたしつけが理由だったのです。
片手でティッシュをとり、片手で鼻をかむ。
キチンと折りたたまずにクシュっと丸めてゴミ箱へポイッ。
「片手で鼻をかむ」「キチンと折りたたまずに捨てる」
禁忌を2つも犯していたのです。
DNAにも切り刻まれた幼いころの厳しいしつけ。
本人が意識しなくても心と体が拒否反応していました。
でもどうしようもありません。
動く手は左腕のみ、片腕しか使えませんので。
なのでこれは仕方がない言い訳なのです。
基本的に自分に甘い私、今回もたっぷる甘やかして言い訳をします。
ほんじゃ~ね~!