外をぶらりとドライブしていると黄色い素敵な花と出会える季節となりました。
春が来ましたね、心がウキウキします。
ウキウキすると同時に菜の花畑を見ると事故の日の記憶が蘇ります。
・ロードバイク
・菜の花畑
・常世から現世へ
・ロードバイク
この世とあの世との境界「三途の川」
テレビや本などの臨死体験で三途の川の話を何度か聞いたことがあります。
水木しげる先生のファンなのでその手の類は割と好きでした。
当時は自分が臨死体験をするなんて思ってもいませんでしたが(笑)
2016年4月29日。
GW初日だったと思います。
ロードバイクにはまって5か月目くらい。
とあるレースに参加するため走り込みしまくっていた時期でした。
山の中で開催するレースなので当然練習コースも坂がきつい山道です。
その日はロードバイクを勧めてくれた友人とともに走り込み。
前半は上りメイン、後半は下りメイン。
臨死体験は下りの練習が始まってすぐ起きました。
何度もチャレンジした上りのコースで初めて途中で足をつくことなく登りきることができとても嬉しかったのを覚えています。
嬉しくて調子に乗ってしまったせいでしょうね、下りでめっちゃスピード出してしまいました。
技術力が伴ってない下りは危険なのですが、テンション上がりまくりの脳みそでは危険性を感じることができませんでした。
(いまだにそういう時があります。。。)
案の定きついコーナーで曲がりきることができずガードレールを飛び越え3~5m落車しました。
事故の瞬間から数秒前の記憶はありません。
・菜の花畑
ふと気が付くと仰向けで空中に浮いていました。
ふわふわした浮遊感がとても心地よく、温度も暖かすぎず、寒すぎない極上の状態。
とても居心地がよかったのを記憶してます。
しばらく空中浮遊を堪能していると周囲を見渡す余裕が出てきました。
顔を下に向けるとそこには満開の菜の花畑の光景が広がっていました。
目が届く範囲すべてが黄色一色、とても美しい光景です。
しばし花を堪能していると自分の意志で自由に空を飛べることに気が付きました。
スーパーマンが飛ぶような態勢にし奥へ奥へ飛んでいきます。
黄色い絨毯の上を自由に飛べることが楽しくて楽しくて仕方がない。
10分ぐらいは飛んでいたでしょうか、ふと目の間に小高い丘が見えてきました。
スピードを緩めて近づいていくと丘の上に何かがあります。
一体何なのか。
好奇心がとまりません。
はっきりと肉眼で判別できる距離になり停止。
丘の上にあった物はは3台のロードバイクでした。
はて?なんでロードバイクがこんなとこにあるのだろう。
それも3台も。
空中で浮かびながら考えていると遠くのほうから声が聞こえてきます。
最初はとても小さい声でなにを言っているか聞き取れません。
しかしだんだんと大きくなってきます。
・常世から現世へ
はっきりと聞き取れるとその声は僕の名前を呼んでいる。
「まなつぐさん!おきてくださ!」
その時はものすごく不快に感じてました(笑)
なんせ居心地がとてもよい空間生活を邪魔されたわけですので。
「うるさいなぁ、静かにしてくれよ!」
想いとは裏腹に僕を呼ぶ声はさらに大きくなります。
頭が割れるくらいの大きさになったとこで現実世界で目を覚ましました。
木々から木漏れる太陽の光が眩しい。
体中がすごく痛くて、視界がぼやけており状況がつかめません。
友人が近くにいて説明してくれはするものの油断するとすぐ気絶しそうな状態です。
「ああ、そうか、ロードバイクで事故ったんだ」
ようやくロードバイクで落車したことを理解することができました。
僕の臨死体験は三途の川でなく菜の花畑でした。
すごく綺麗で美しく、まさに極楽の世界。
友人の呼びかけがなかったらそのまま黄泉の国へ行っていたでしょう。
適切な救助をしてくれた友人には感謝感謝です。
ほんじゃ~ね~!