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左腕生活が9年目を迎えました。

2016年4月29日。ロードバイクの単独事故で右腕を失いました。生死をさまよいましたが運良く生き延びることができ、更に運良く今も生き続けることができています。
左腕生活も今年で9年目を迎えますが、不思議なことに右腕が動いていた時よりも今の方が楽しく幸せな人生をだと感じています。

健常者の頃から明るく前向きだったわけではありませんし、楽しいと思える人生ではありませんでした。どちらかというと陰湿で原因を他人のせいにするタイプ、人生が楽しくないのは世の中が悪い!と思っているたダメダメ人間。お友達にはしたくない人間ですね(笑)

結局、人ってのは心の持ち方、考え方一つでぐるっと人生変わると思っています。
大切にしているというか、自然とこういう心の持ち方、考え方になっていきました。

【生きているだけで幸せで楽しい】

そして事故から生還してから徐々に自分の中で幸福の基準が変わっていきました。

朝起きれた。モスバーガー食べれた。シン・ゴジラ観れた。大相撲見れた。友達と話せた。ビール飲めた。
こういったよくある日常の【普通】なことがものすごく幸せと感じるのです。幸福の基準が低くなった感じでしょうか。これができるようになって生きるのがとっても楽になってます。

健常者だった頃は良い車や良い家等と所有しないと幸福ではないという考えがありました。それが障害者になることで一般的な社会常識的、螺旋から外れる幸福の基準が変わったのだと思います。

⚪︎障害について

僕の障害状況は右上肢全廃で傷病名は【腕神経叢損傷】または【引抜き損傷】と呼ばれています。専門用語が並ぶとどういうこと?ってなりますが簡単に説明すると【肩から指先まで右腕全部が動かない】という状態です。

右腕が一生動かないという医師からの宣告がされたのは事故から3週間ほど経ってからでした。医療ドラマ、ドキュメンタリー等では宣告されたら絶望したり嘆いたり落ち込んだりしてますけど自分の場合は全くそういったことはなく、「ですよね〜(知ってた定期)」って感じでした。

※余談ですが事故でグシャグシャになったロードバイクを見た時はものすご〜く落ち込みました(笑)。

事故直後から右腕の感覚がなく、救急車で運ばれている最中になんとなく自分の右腕は一生動かないんだろうなと思っていました。なので宣告されても動じなかったわけです。

最近について

2023年6月で会社を退職し、現在は友人の会社で勤務しながら事業の立ち上げ準備と片腕生活や考え方についてブログや講演会等で発信しています。
そうそう2023年の12月からはご縁で社交ダンスを始めました。両手を使う競技なのですがそこを片腕でチャレンジしています。頭も体もめっちゃ使うスポーツですごく楽しいです。

大事故で片腕になった稀有な経験談ってわりと面白いみたいで皆様からご好評をいただいています。とっても嬉しいです。
僕のブログを読んだり、講演を聞いて人生に悩んでる人や悩んでない人が幸せと感じる人生観を見つけてくれたら更に嬉しいです。

左腕生活9年目もどうか宜しくお願いします。

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